金融会社からお金を借りた場合、金利はどうなるの?

金融会社からお金を借りる時に一番気になるのは、いくら返済すればいいのか、ということですよね。もちろん金融会社も商売ですから、借りた分だけ返せばいいというわけではありません。借りた額の数%~十数%を上乗せして返済する必要があります。その上乗せされた分が、金融会社の利益になるわけです。この上乗せする額のことを金利と言ったりしますが、私たち借りる側からすれば、金利は低ければ低いほど返済額も少なくて済むわけですから、お得ということになります。

では、金利はだいたいいくらくらいに設定されているのでしょうか?実は、お金を貸すときの金利をいくらまで設定してよいか、というのは法律でキチンと定められています。「利息制限法」という法律です。

この法律によれば、金利に設定してよいのは、貸す額が10万円未満は年20%まで、10万円以上~100万円未満は年18%まで、100万円以上は年15%まで、と定められています。ですから、金融会社はこの法律以上の金利を設定することはできませんし、私たちもこの割合を超える分を払う必要はないことになっています。

そして、この法律の金利、つまりパーセントのところをよく見てみると、借りる金額が多ければ多いほど、金利の上限が厳しくなっていることがわかります。20%から18%、そして15%へと、3段階で順を追って数値が低くなっているのがおわかりいただけると思います。

これはどういうことかというと、額が大きくなるほど金利を少なく設定することで、借りる側の負担を軽減しようという考えです。例えばもし、借りる金額に関係なく、年50%の金利だったとしましょう。そうすると、1000円借りた場合には、1年後には1500円を返せばいいことになります。

では、100万円を借りた場合はどうでしょうか?1年後には50%、つまり借りた額の半分を上乗せするわけですから、50万円上乗せして、なんと150万円も返さなくてはいけなくなります。

このように、1000円借りた時の年利50%はたいしたことありませんが、100万円借りたときは、年利50%だとなかなか大変ですね。ですから、金額が多くなればなるほど、金利が低くなるように設定されています。

さて、では実際には金融会社はどのように金利を設定しているのでしょう?会社によって多少の違いはありますが、どこもやはり、この利息制限法のように、借りる額が少ないほど金利が高く、額が多いほど金利は低く設定されています。そして、その金利は法律で定められた範囲内に収まるように設定されている、というわけです。

ですから、みなさんが金融会社を利用したいと思ったら、それぞれの会社の金利を比較して、自分の借りたい額では、どの会社が一番低い金利を設定しているのか、ということを調べてみるとよいでしょう。

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